être(エートル)
~ ・・・である ~
フランス語の動詞で、どうしても覚えなくてはいけない2つの言葉、「avoir」(アヴォワール:持つ)と「e^tre」(エートル:~である)。このうち、英語でいう「be」にあたる基本的な動詞「etre」は、特に重要な最重要動詞といえるものです。当然活用範囲も広く、旅行先などでも、自己紹介や現在・過去の状態などを表すなど、便利に使用することができます。まずは、現在形の活用から覚えてしまいましょう。
| 単数 | 複数 | |
| 1人称 | Je suis(ジュ・スイ) | Nous sommes(ヌ・ソンム) |
| 2人称 | Tu es(テュ・エ) | Vous e^tes(ヴ・ゼット) |
| 3人称 | Il/Elle est(イレ/エレ) | Ils/Elles sont(イル/エル・ソン) |
見てわかるように、etreの活用は不規則変化をします。ですから、活用は徹底的に頭にたたき込んでしまいましょう。活用でのポイントは、3人称単数の「est(エ)」です。3文字も費やしている割には、「エ」と1音しか発音しないこの言葉は、フランス語の中でももっとも多く使われる存在。英語の「is」に当たる活用形といえば、大体イメージが湧くでしょうか? かなり頻繁に出てくるので、決して「エスト」などと読まないように注意しましょう。
では、その「est」の活用例から見てみましょう。、英語の「is」に相当する言葉なので、使い方もまったく同じと考えてください。つまり、構文は「A est B.」で、この場合「A=B」という関係が成り立つというものです。いわゆる「This is a pen.」という文章が典型的なものですが、これをフランス語に直すと「C'est un stylo.(セ・タン・スティロ)」となります。「Ce(ス)」は、英語でいう「This」にあたり、「un stylo」が「a pen」に当たります。「これ」=「ペン」の関係が「est」によって結ばれているというイメージが大体つかめたでしょうか。なお、この「C'est」を使った用法は、vocablaire 5でくわしく紹介しているので、そちらを見てください。
「C'est」はおもに「モノ」に対して説明する場合に使う用例ですが、もちろん人を主語に置けば、人の状態や性質を表せます。主語を「彼(il)」にして、「Il est~(イレ~)」という構文を作れば、「彼」の説明をすることができます。たとえば、彼がお金持ちであれば、「Il est riche.(イレ・リッシュ(=rich))」となりますし、彼がいじわるであれば「Il est mauvais.(イレ・モーヴェ)」、親切なら「Il est gentil.(イレ・ジャンティル)」となります。
また、「彼女(elle)」を主語に置いて、「Elle est~(エレ~)」という構文を作った場合には、同じ言葉が「Elle est riche.(エレ・リッシュ) 」、「Elle est mauvaise.(エレ・モーヴェーズ)」、「Elle est gentille.(エレ・ジャンティーユ)」というように変化します。このように、主語が女性名詞になった場合には、estで結ばれる形容詞なども女性形に変化するのがポイントとなります。もちろん、人以外の名詞であっても、主語にくる名詞が女性名詞であれば、後ろにくる形容詞も変化します。複数形になった場合も同様です。
●例:
Ce tableau(男) est tres beau(男).(ス・タブロー・エ・トレ・ボー)
この絵はとてもきれいだ。
Cette voiture(女) est tres belle(女).(セット・ヴォワチュール・エ・トレ・ベル)
この車はとてもきれいだ。
Ces oiseaux(男複) sont tres beaux(男複) .(セ・ゾワゾー・ソン・トレ・ボー)
この鳥たちはとてもきれいだ。
Ces maisons(女複) sont tres belles(女複).(セ・メゾン・ソン・トレ・ベル)
この家々はとてもきれいだ。
3人称の「est」、「sont」の次は、自分の状態を表す1人称の活用形「suis」の使い方を覚えましょう。こちらは、主語は「je」と決まっているので、「Je suis~(ジュ・スイ)」の形で覚えましょう。複数形なら「Nous sommes~(ヌ・ソンム)」です。こちらも使い方は「est」と同じで、後ろに形容詞や名詞が来て、「私は~です」の意味となります。自分が男性なら形容詞は男性形に、女性なら形容詞も女性形に変化します。複数の場合も同様です。
「Je suis」は、自分の紹介や、自己の状態を表すのに便利な言葉です。たとえば、海外旅行に行って「自分は日本人です」といいたい場合、男性なら「Je suis japonais.(ジュ・スイ・ジャポネ)」、女性なら「Je suis japonaise.(ジュ・スイ・ジャポネーズ)」と言いましょう。また、自分の職業を説明する際にもこれが使えます。たとえば、「私は会社員です」と言う場合には、「Je suis employe'e.(ジュ・スイ・アンプロワイエ)」、「私は主婦です」なら「Je suis menagere.(ジュ・スイ・メナジェール)」、「私は学生です」なら「Je suis etudiant(e).(ジュ・スイ・エテュディアン(ト))」となります。職業の場合は、冠詞がつかず、多くの場合、男性・女性の区別をつけないのが一般的です。
さらに、「Je suis」は、自分の状態も表せます。「avoir」でも、同じような表現が可能なことはすでに説明しましたが、「etre」では、もっと大きな意味での状態表現が可能です。たとえば、「Je suis malade.(ジュ・スイ・マラード)」と言えば、「具合が悪い」とか「病気になっている」といった意味になりますし、「Je suis content(e).(ジュ・スイ・コンタン(ト))」で、「私は満足している」となります。また、「Je suis heureux(se).(ジュ・スイ・ウールー(ズ))」で「私は幸福です」、「Je suis fatigue'(e).(ジュ・スイ・ファティゲ)」で「私は疲れている」、「Je suis en colere.(ジュ・スイ・アン・コレール)」で「怒っている」となります。自分の陥っている大きな状態を表すのに使う表現と言えるでしょう。
そのほか、「Je suis」は、電話や手紙でもよく使えます。たとえば、電話をかけたときに「私は~です」と言うのには、「Allo? Je suis Tomoe. Vous etes?(アロー? ジュ・スイ・トモエ。ヴ・ゼット?)」(もしもし。トモエといいます。あなたは?)などと使います。また、手紙などで、「今~にいます」と書く場合は、「Je suis a` Paris maintenant.(ジュ・スイ・ア・パリ・マントナン)」(私は今パリにいます)と書けばよいでしょう。相手の場所を尋ねる場合は、「どこ?」という意味の疑問詞「Ou`(ウ)」を文頭につけて、「Ou` es-tu?(ウ・エ・テュ?)」、「Ou` vous-etes?(ウ・ヴゼット?) 」と言いましょう。モノをどこへやったか忘れた場合は「Ou` sont les lunettes?(ウ・ソン・レ・リュネット?)」(メガネはどこ?)などのように使うこともできますよ。
関連語句 stylo(スティロ):ペン、 rich(リッシュ):お金持ちの、 mauvais(モーヴェ):性格が悪い、 gentil(ジャンティル):親切な、 tableau(タブロー):絵、 voiture(ヴォワチュール):自動車、 oiseau(オワゾー):鳥、 maison(メゾン):家、 beau(ボー)(=bel):きれいな、美しい、 japonais(ジャポネ):日本人、 employe'e(エンプロワイエ):会社員 menagere(メナジェール):主婦、 etudiant(エテュディアン):学生、 malade(マラード):病気の、 content(コンタン):満足した、 heureux(ウールー):幸福な、 fatigue'(ファティゲ):疲れた、 colere(コレール):怒り、 maintenant(マントナン):今、 lunettes(リュネット):メガネ(常に複数形)
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コメント
こんにちは。 はじめまして。 このような分かりやすい素晴らしい講座を公開してくだっさってありがとうございます。
すごく分かりやすくて、おもしろくて、おかげさまでフランス語を学ぶことがおもしろくなりました。
実は、私はフランスの人と今年結婚し、ニューカレドニアに住んでいます。
彼とは英語で会話していたので、フランス語圏に住むことになったもののフランス語への苦手意識が強く、 今まで、フランス語の勉強にとりかかれずにいたので、本当に助けられました。
これから、楽しく学んで、一人で買い物にも行ってみます!
本当に感謝のきもちでいっぱいです。 ありがとうございました。
投稿: thien yu | 2009年12月 9日 (水) 13時49分