プレタポルテ(prêt-à-porter:既製服)
洋服の種類でプレタポルテといえば,なんとなく高級っぽいイメージがあります。でも実は,単純に「既製服」というだけの意味なのです。昔は洋服は買うのではなく「作る」ものでした。テイラー(フランス語ではteilleur(タイユール))という言葉がありますが,それは紳士服などを仕立てる店のことです。こういう店で作られる洋服のことを今では「haute-couteure(オート・クチュール)」と言って区別していますが,以前はそれが当たり前だったわけです。
「pre^t-a`-porter」の「pre^t(プレ)」は英語で言う「ready」で「用意ができた」という意味。「porter(ポルテ)」は「着用する」の意味で,前につく「a`(ア)」は,2つの語を結び「~するために」という意味になります。つまり,直訳すれば「着る用意ができた(服)」ということで,「既製服」となるわけです。
発音上のポイントは「pre^t」の最後にある「t」と,その後に来る「a`」がリエゾンして「タ」となる点です。ふだんは発音しない語尾の子音字が,このように後ろの母音とつながって現れてくるリエゾンは,フランス語を難解にしている大きな要素です。
「porter」の真ん中にある「r」は,のどを鳴らして「ル」と「グ」と「フ」の間のなんともつかないような音です。音だけ聞くと「ポフテ」と聞こえるはずです。
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